10/12/2012

ショッピングセンター建設による都市開発


 日本における中規模以上の都市が発展するのは、駅が中心です。

駅にはまず駅ビルが入り、駅周辺にはデパートや商業施設・マンションなどが建設され、街の様々なインフラが整備されます。駅から近ければ近いほど便利であるため、地価は駅からの距離に比例して高くなります。

 このように日本では都市の発展に関して電車が果たす役割は非常に大きいです。

 一方、ブラジルにおける中規模以上の都市の発展の形は、電車が通る駅ではなく、長距離バス用のバスターミナルが中心だと言えそうです。

なぜなら、ブラジルにはそもそも大都市を除けば電車がなく、バス社会だからです。ただ、近年は格安航空会社の参入により、飛行機チケットが求めやすくなっているため、ブラジル国内の長距離移動を考えれば飛行機社会になりつつあると言えます。

しかし、基本的に空港は郊外に建設されるために、都市は空港を中心に発展しません。

それでは何を基本にブラジルの中規模以上の都市は発展するのでしょうか。

私の考えでは、ブラジルでの都市はショッピングセンターを中心に発展しているのではないかと考えています。

2001年から私が住んでいるポルトアレグレは人口が約140万人、ブラジル最南端のリオグランデドスル州の州都です。

私が住み始めた当時も、ポルトアレグレには既にショッピングセンターが何箇所かありましたが、実はここ4、5年新しいショッピングセンターが次々と建設されています。

今日はその中の3つのショッピングセンターを紹介します。


ポルトアレグレのセントロ地区近郊には長い間大きなショッピングセンターがありませんでした。そこで、19世紀から1998年までビール醸造所として利用されてきた建物を改修し、2003年にショッピングトータルとして落成しました。

このショッピングには映画館・大型スーパーといった通常の施設のほかに、比較的小規模のお店が500以上も入っているのが大きな特徴です。歴史的建造物を再活用することでセントロ地区近郊の活性化を促進したという点で、非常に評価できます。

 
 ポルトアレグレ市の南部にはショッピングセンターが存在しませんでした。しかし、ポルトアレグレ市内を貫く第3幹線道路の建設を機に、不法占有者などが多く住む同地区の開発に乗り出し、バッハショッピングスルが2008年末に落成されました。

このショッピングは、敷地面積が約7万平方メートルあり、駐車場には4000台の収容が可能で、大型スーパー・映画館・プレイグラウンドなどのほか、215の店舗を有しています。

同地区には元々何もなかったために、周辺スラム街の住民たちに雇用の機会を提供したほか、同地区周辺のマンションの建設ラッシュ、インフラ設備の整備などショッピング建設による同地区への経済効果は非常に大きく、理想的な都市開発であったと言えます。

3.ブルボン・ウォリグ 


 今年4月に落成されたばかりのポルトアレグレで一番新しいショッピングセンターです。同ショッピングセンターの近郊には、既に大型ショッピングが2つあるために、どのような意図で建設されたのかはよく分かりませんが、周辺は道路が整備されたほか、高級マンションが建設されており、一定の経済効果はあったとは思います。

このショッピングが他のものと違う点は、日本のデパートのように縦型の7階建てであるということです。ブラジルは日本の国土の23倍もある大国ですから、通常ショッピングは土地を贅沢に利用した横長スタイルの2・3階建てが多いのが特徴です。


以上、ポルトアレグレにあるショッピングを3つ紹介しましたが、それぞれ特徴は違うものの、ショッピングセンターを通じた地域の発展という意味では、みんな共通しているのではないかと思います。

ポルトアレグレを訪れた際には、そんな視点を持ってショッピングセンターをご利用になるのも面白いかもしれません。


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